映画「インターステラ」

『ダークナイト』シリーズや『インセプション』などのクリストファー・ノーラン監督が放つSFドラマ。食糧不足や環境の変化によって人類滅亡が迫る中、それを回避するミッションに挑む男の姿を見つめていく。

引用元:解説・あらすじ – インターステラー – 作品 – Yahoo!映画

こころの映画ベスト10の第一位は不動の「ベルリン天使の詩」なんだけど、この映画は2位なんじゃないか?とふと思い直し再観劇。

やはり素晴らしい映画でした。

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今年2021を振り替える意味でも、個人的な発見とシンクロする部分があって、そのあたり書いてみます。

わからないことを保留する力

イギリスの詩人、ジョンキーツの言葉に「ネガティブケイパビリティ」というのがあります。

ネガティブ・ケイパビリティ(英語: Negative capability)は詩人ジョン・キーツが不確実なものや未解決のものを受容する能力を記述した言葉。日本語訳は定まっておらず、「消極的能力」「消極的受容力」「否定的能力」など数多くの訳語が存在する[1]。『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』[2]によると、悩める現代人に最も必要と考えるのは「共感する」ことであり、この共感が成熟する過程で伴走し、容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティ。キーツが発見し、第二次世界大戦に従軍した精神科医ビオンにより再発見されたとのこと。

引用元:ネガティブ・ケイパビリティ – Wikipedia

最近プログラミングや3Dなどゼロから勉強しなおしているんですが、50を超えると、記憶力や思考力の衰えがあって、結局同じことを何度も何度も繰り返し勉強しないとなかなかはいってこないんです。

でも、その歩みの遅い写経のような学習法だからこそ、いままで体感したことなかったような、理解や気づきに出会えて、若い頃以上に物が見えてきたりします。

これって「わからない」ということを恐れずに前に進む力というか、「わかる」や「おぼえる」にとらわれることなく焦らずに前に進んでいけば、いつかは見えてくるだろうという楽観。ある意味でのネガティブケイパビリティの力なんですね。

この映画は、主人公のクーパーと娘のマーフィーが体験した若かりし頃の超常現象から、人類を救うヒントを得る。というストーリー。

その時には何の意味かわからなかったことが、のちに人類や自分を救う重要なメッセージになっていたりする。「わからない」ことを放棄せず、興味を持ち続けることの大切さ。

スケールこそ違うけど、誰しも子供の頃に興味を持っていたものや、学生時代に探求していたテーマって、年月を経てある時に意味が見出せたり、何かの形で直面した課題解決にやくだったするものだと思います。

コネクティングドッツ

ここでもうひとつ思い出したのが、有名なスティーブジョブズのスピーチ。

you can’t connect the dots looking forward;

you can only connect them looking backwards.

So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever.

This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.

Connecting the dots 

その時何になるのか?わからないことも、ある時振り返ってみると、ひとつひとつの点のような行為が線となってつながっていることに気づく。

映画インターステラは、そのことを最新のサイエンスと最高のエンターテイメントで表現してみせたのだと思います。

たしかに、過去の行為を都合よく解釈したらどんなことにも意味が見出せるし、不確実性の高い時代に中途半端な励ましにも聞こえる成功者のスピーチとも捉えられます。

でも、この決定論的な視点は、最新のサイエンスのように見えなくても、たしかに、過去には戻れないし変えられない。という事実と、だからこそ、心のまま好奇心をもってなにかを探求したり、行動していくことが大切だと改めて教えてくれます。

所詮未来は不確実なのだからと諦めるのではなく、自らの人生の有限性に目を向け、自分の内なる気持ちに従って、今を生きることが、未来と過去を変えていく。

そう考えた瞬間に、勇気や使命といった不思議なエネルギーが湧いてくる。

ジョブズのスピーチやこの映画も、見終わったあと、めっちゃ元気でます。

最後にこの映画の一節に、大事なヒントがあったので、そこを引用します。

マーフィーの法則

娘のマーフィーが兄弟に「マーフィーの法則」ってからかわれることを気にするシーンがあって、父クーパーがその名前の由来について語るシーン。

「マーフィーの法則は、悪いことが起こるって意味じゃない。起こり得ることは起こるって意味なんだ。それはすばらしいことだと思ったんだ」

映画「インターステラ」

今やっていることが、一見無意味だったり無力に思えても、いつの日かその思いはどこかに通じる。

結果を恐れたり、結果がでないことに不安を覚えず、もしそのことを「知りたい」「わかりたい」と思えることに出会ったら、必ずやってみる意味や価値があるということ。

そのことが色々な回り道をして将来必要になる時が来るということ。

2021年。個人的にもまさに、これまでの取り組みが、この先を照らしてくれるようなそんな勇気や確信にさせてくれた一年でした。

この映画、数年前に観た時は、本当にこんな気づきはなく、さらっと流す程度だったのですが、最新のサイエンスや意図がこれほど深かったのか!と改めて驚いた作品でした。

時代は混沌と困難を極めていますが、まだまだ人間の探究心には希望を見出せる気がします。そんな勇気を与えてくれる作品を作り出したノーラン。やっぱりすごいな。

Amazon Primeで無料で観れるので、まだ未見の方はぜひ!