韓国ホラー映画『コクソン(哭聲)』

見終えたら当然、すぐ「ネタバレ」でググらないと眠れない系映画。

韓国ホラーで言えば「箪笥」も同じく。2時間半なので何度も観る気にはなれないけど、デビッドリンチ映画のように、どこまでが真実でどこからが幻想なのか?

シーンをよーくみないと、混乱していきます。

見えているものは本当に真実なのだろうか?

まさに、先入観なくして物事を見る。自分や他人の色眼鏡に左右されず、事実のみを見極める力。この映画のひとつのテーマでもあり、登場人物と同様に観るものを試してきます。

こうした映画の難しさというか、面白さでもあるんだけど、作り手が自覚的に使っている映画のモチーフやコンテクストに早く気づかないと、結局、一つ一つのシーンやセリフが最後まで何も繋がらない。

正直僕にはわかりませんでした。

でも、ただそれでも最後まで魅せるところが、この映画の実に興味深いところ。

日本のホラーってわかりやすすぎてどこか予定調和感が満載だけど、その分見る側を試してこないというか、単純な娯楽としてカウチで観るのに対して韓国映画は何か深いメッセージを感じさせて、でも、簡単に教えてくれない難解さがあります。

ネタバレレビューを見て、理解度5割が8割程度になった感じ。

まだ、意味ありげなシーンの謎がいくつか残っているんだけど、まぁ、気長に検索してゆっくり謎解きしていく面白さというか、楽しみ方も、こうしたホラー映画の今時代風な醍醐味かもしれません。

何が善で何が悪なのか?

この映画は大きく二つの謎があって、一つは、村で起きる猟奇殺人の動機や原因。

そして、それを追いかける、警察官と祈祷師の存在。

前者は注意深く観ると比較的事実が見えていくんだけど、後者は結構難しく、まさにモチーフを掴む部分。

全体的には2時間半があっという間に感じられるほど、飽きさせない展開に、最後まで楽しめました。

何よりも韓国映画に謎の日本人として登場する國村隼さんの存在がキーだけに、彼の立ち回りがなければ興味が半分くらいになっていかも。

グロいシーンが多いので、人を選ぶ映画ですが、サスペンスホラー好きな人はぜひご覧ください。