実は、外苑前でやっているStudio-L展に行ってきたのですが、入り口で「ワークショップ」開催の文字。思わず飛び込み参加してきました。
地球を3回まわってアイデアが練り上げられる!
OpenJapanは、世界の各都市が交替でアイデアをブラッシュアップし続ける、72時間の耐久リレーワークショップです。4つのタイムゾーンに分かれた各都市が6時間ごとのシフトを組み、東北の震災復興のためのアイデアを丸3日間にわたり話し合います。
今日はその2日目だったのですが、既に世界をぐるっとまわった様々なアイデアが壁を埋め尽くさんばかりにポストイットで貼られていて、わかりやすくグルーピングされていました。
ちょっとした時間があれば、これまで24時間でどんなアイデアがでたのかレビューができます。
しかもこのワークショップは出入り自由となっていて、Ustreamやツイッターなどソーシャルメディアを通じて会場の内と外をリアルタイムにつないでおり、常に情報をオープンに共有しながら展開しています。
3人寄れば文殊の知恵。まさに、世界の知恵をソーシャルメディアでつないで短い時間で創造的な問題解決のアイデアを導きだそうとするプロジェクト。
至ってシンプルですが、二日目の1時間ほど参加しただけでも、十分刺激というか、持続している創造的な知恵の連鎖を感じる事ができ、とても勉強になりました。
コミュニティデザイン(studio-L展)
コミュニティデザイン「人がつながるしくみをつくる」(山崎 亮 著)という書籍をちょうど先日紹介されて読んでいたのですが、非常にわかりやすく感銘しました。その書籍でも取り上げられているプロジェクトの紹介ボードや一般書店では販売していないプロジェクトブックなどがイベントでは展示販売されています。
まず、非常にアウトプット(報告書やプロセスのデザイン)が丁寧で非常にわかりやすく、どのようなワークショップを通じてまちづくりやコミュニティデザインをしてきたかがよりわかります。
ビジョンだけでなく、そのプロセスも奇麗にわかりやすくデザインすること。言葉遣い一つとっても、まちづくりやそうした活動に知識や関心が薄い人が読んでもわかるようにまとめることの大切さ。
むしろ、そこにいる人たちと一緒にまちづくりを行うという基本を丁寧に押さえている印象が伝わってきます。
こうした活動を行える人材や団体、チームが全国に広がっていき、地域社会の課題をワークショップやデザインで創造的に乗り越えて行こうとする取り組みが増え、共有し、実践されることで、地域社会は間違いなく変化していくと思います。
こうした活動がこれからの社会にもっと普遍的に存在して広がって行くためにも、もっと広くの人がこうしたデザインや考え方に触れられるような場づくりや教育(というよりは共育)のあり方を創造的に生み出していく必要を感じました。
来月からはじまる「きずな未来塾」でも、今日もらったアイデアを早速取り入れて、カリキュラム構築しようと思います。
7月10日まで展示会開催しているので、ぜひ、足を運んでみてください。
もう一度行こうかな。