もし、予備知識なければ、なにも調べずそのままぜひ見て欲しい。名作です。
先日、訃報のニュースが飛び込んできた、ジョン・ナッシュ。統合失調症の天才数学者の半生を描いた映画。
実在する人物を描いた映画では、フェイスブックのザッカーバーグを主人公にしたソーシャルネットワークが記憶に新しいけど、お互い天才故の屈折した学生生活から始まるところ、似たような導入。
天才ならではのエピソードを綴った映画と思いきや、青春ラブロマンスあり、シャッターアイランドのような〜サスペンスな展開あり、家族愛を描いたヒューマンドラマであり、なんども変体していく蝶の幼虫のように、目が離せません。
最後まで全く飽きさせない映画になってます。
天才数学者と凡人
「人が息をするように、鳥が空を飛ぶように、オイラーは計算をする」一説に計算しすぎで目を失った、天才数学者オイラー。
世紀の難問、ポアンカレ予想を証明した、グレゴリーペレルマン。数学界のノーベル賞とも言われる多額のフィールズ賞を辞退し、年金で母親と人里離れた場所で今も数学に向き合って生きている人物。
ナチスの暗号エニグマを解読、連合国側の勝利に大きく貢献したイギリスの数学者・アラン・チューリングもまた、自らのセクシャリティに葛藤しつづけた人。
天才数学者や物理学者の自伝や功績を目にするたびに、自分の凡庸さを思い知らされますが、同時に、その生き様に不思議と胸が熱くなります。
人との違いを求め、自らその違いに葛藤する。本質を求めるが故に、自分の中にある欺瞞や社会の欺瞞と戦い続ける。その不器用な中にある人間的な葛藤に心動かされるんでしょうね。
同じになろうとしなくていい。
自らの道を迷いながら、傷つきながらも、とにかく前に進めばそれが自分の道だから。
そんなことを教わった気がします。本当にいい映画でした!オススメ。
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