[Documentation Technique] ファシリテーションテクノロジーとしてのプロジェクター活用術

2012年4月発売5月号のGoods Pressさんにプレゼンテーションの場におけるプロジェクターの活用方法について取材いただきました。

プレゼンテーションにおけるプロジェクター活用というと、文字の大きさやプロジェクターと演者の間合いなど切り口は沢山あるのですが、今回はあえて、「プレゼン」ではなくて「記録技術」Documentation Techniqueについてと、「会議運営術」としてのFacilitation Techniqueについてお話させていただきました。

ファシリテーションテクノロジーとしてのプロジェクター活用

最近のプロジェクターはLED化にともなって、小型化してきました。手のひらサイズのプロジェクターでも驚くほど奇麗に投射できます。

おすすめ小型プロジェクター

プレゼンの場のような大人数の場合は大抵設置されている、大型のものを使うと思いますが、むしろ小型プロジェクターは少人数の会議における合意形成や、ブレインストーミング等のアイデアをリアルタイムに可視化し共有する使い方に向いています。

僕が必ず打ち合わせでプロジェクターを使って会議をする際に活用するのが、Simple Mindというソフトです。

議論を進めながら、出たアイデア等をマインドマップでリアルタイムに可視化することができます。

SimpleMind for iPad (mind mapping) 1.6.0(¥600)App
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
販売元: xpt Software & Consulting B.V. – xpt Software & Consulting B.V.(サイズ: 6.1 MB)

このソフトは非常にインターフェイスが洗練されていて、思考の速度を止めることなく入力する事が可能で、しかもiPhoneやiPadからも入力が可能です。

マインドマップの記入位置や、色など、参加者の座り位置やイメージなどを喚起させるインプットメソッドを活用すると、より視覚的に情報を共有することができます。

メディアファシリテーターとしての記録術

また、会議やプレゼンの内容を参加者やそこに居合わせない人と終了後すぐに共有するために、Ustreamに映像と音声で(パスワードつきの)アーカイブしておくこともとても有用です。

プレゼン資料も、音声とともに動画で保存することや、質疑応答や様々なアイデア、また、議論中に出てきた参照サイトや、ネットで検索した情報などもすべて、Ustreamに記録しておくことで、より議論やアイデアの生存率や実現率が向上します。

また、パソコンの画面だけでなく、会場の雰囲気や意見を述べている人の様子などもカメラで押さえておく事で、その会議の雰囲気や立体的に議論のイメージが伝わっていくので、参加していない人に対しても情報を共有しやすくなります。

こうした、マインドマップやプレゼンの動画アーカイブ化。また議論の記録や議事録化含めて、これからの時代のファシリテーションスキル「Documentation Technique」と位置づけていて、こうした技能を持った人をメディアファシリテーター、(狭義で議事録マイスター)と呼んでいます。

メディアのテクノロジーやテクニークは、一見たわいもない座談や軽いプレゼンを、より魅力的なものに変え、演者や参加者本人に気づきを与える技術とも言えます。

つまり、自分を魅力的に魅せるだけではなく、その場を魅力的にするのがメディアファシリテーターの役割と言えます。

現在、こうした次世代の情報化技術をもった人材(メディアファシリテーター)を育成し、地域での自立支援を行う事業体の設立を準備しております。

こうした技術や感覚を備えた人が、会議やプロジェクトを活性化するだけでなく、企業や団体、地域の課題に貢献し組織力やコミュニティ力を高める人材として、各地で活躍の場が与えられるよう、教材の整備から啓蒙活動を行います。

詳細は、企業設立時に改めてご紹介させていただきます。

こうしたメディアテクノロジーを暗澹とした時代のスポットライトのように、埋もれた人材や地域の才能の発掘に活用できる次代の人材を育成してければと思います。ぜひ、様々な方とプロジェクトご一緒できればと思います。

プロジェクター活用の話から少しそれてしまいましたが、こうしたアイデアや技術も使う人の創造力によってまだまだ可能性が残されています。

ただのガジェット好きという性でもあるのですが、こうした技術によってもっと社会に貢献できる方法を見つけて行ければ、技術立国の日本もまた一目置かれる存在になるのではないでしょうか?

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