正直、最初は期待してませんでした。まず、映画のラインナップにピンとこなかったのもあります。
どちらかというと、最新作より、角川映画やジャッキーチェン映画など懐かしい映画のほうがそろっていて、遠い過去に観た記憶の薄い名作映画を見直したり、今までスルーしてきたB級映画を発見するのに向いています。むしろそうした見方です。
でも、その弱点を上回る体験があったなら別です。まさに、Huluには、これまでにない映画視聴体験がありました。3つあげておきます。
月額固定でいつでも何回でも観れること
Huluにしかない機能ではありませんが、レンタルDVDと違い返却期間がないことは、次に続くポイントに大きく影響していると思います。
これまでの映画は一度見始めたら最後まで一気に見切るのが普通でした。映画館ではもちろんそうですし、レンタルの場合返却期間があるからです。
でも、たとえば、「過去に観たはず」「でも、心にひっかかる」映画など、レンタルビデオで借りるのをためらいがちな作品でも、躊躇せず視聴できます。
ある程度までみて、記憶が戻ればそこで止めても惜しくないし、面白ければきっと最後まで観ます。
面白さがわかるまで、ちょくちょくと見続けられて、限界が来たら惜しげなくやめられる気安さ。
この体験は深夜のテレビ局が抱き合わせで買わされたB級映画を偶然みて、つい最後まで観てしまった経験に近いかもしれません。
新作が少なく、名作や昭和な作品が多いHuluのラインナップを逆手に活かした選択だったのではないでしょうか?
ザッピング視聴体験がすごい
この途中まで観たところをすべて記憶してくれているので、上の画像にあるように、複数の映画を平行してテレビドラマのようにちょくちょく観る事ができます。
こんな風に映画をザッピングしながら観ることって想像したこともなかったのですが、意外にできたりします。その可能性をより実感させてくれたのが、マルチデバイスでのシームレス視聴体験でしょう。
マルチでバイスでのシームレス視聴体験
なによりも、huluのすごさは、iPhoneやiPadなどスマートフォン, Apple TV, PS3,Wii、パソコンなど端末を選ばずに地続きで観る事ができるところ。
しかも、映画の続きを出先のiPhoneで観ることができるので、電車の中などで映画が視聴できます。これが一番驚きました。3Gの回線で遜色なく観れるあたりもすごい。
ザッピング視聴スタイルを可能にしたのも、好きなときに好きな場所で気分に合わせた作品の続きをストレスなく観れる、この体験が大きく影響していると思います。
このシームレス視聴体験。極端に言えば、朝に朝食とりながら映画を観はじめて、トイレで新聞の代わりに続きを観て、通勤電車の中、昼飯食べながら、トイレに入りながら、商談中に、公園で、ベットの中で、そんな風に一日かけて、2時間の映画を堪能することもできるのです。
特に、ベットの中でiPadで観る体験はとても快適で、暗い部屋で観るiPad視聴の没入感にはすごいものがあります。寝落ちする瞬間まで映画を楽しめます。
手のひらの中から、リビングの大画面まで、画面をスケーラブルに自在に変えながら楽しむ映画体験。
コンテンツが充実してくれば言うことなしですが、ぜひ、新しい映画体験を無料期間を利用して試してみてはいかが?